個人的結論
為替相場は単独要因で動くことはなく、すべて相対関係で動いている
どんな人にオススメか?
為替がそもそもどんな要因で上下動しているのかを知りたい人
ただし、ある程度為替相場について触れたことがある人向け
個人的抜粋
◯通貨ペアではなく通貨単独の強弱をみよ
為替はすべて相関関係で数値が出ている。なので純粋な力関係を理解するには、通貨単独に分解して力関係を見る必要がある。ku-chartが便利
◯国力が通貨の強弱を決める訳ではない
人口もGDPも通貨の強弱には関係ない。すべては国家間の相対的な関係で決まる。
大きく分けてその国が資金を提供している側なのか、受け取る側なのかによって資金の流れが大きく異なる
◯為替相場はそもそも誰かが操作できるような規模ではない
市場規模、参加者の多様性、また目的の多様性もあり、一部のプレイヤーが操作することは不可能
◯今現在、円が強い要因は…
1:世界2位の経常収支黒字国(1位は中国)
常に大きな円買い圧力=円が買われるのに理由はいらない
逆にアメリカは世界最大の経常収支赤字国=常にドル売り圧力=ドル売りに理由はいらない
2:インフレ率が他の先進国に比べて常に低く推移してきた
実効レートで比べれば、円高になるのは必然
3:世界最大の対外純債権国
リスクオフで円買いが起こりやすい
4:各国との金利差が小さい
海外投資の資金調達通貨として円が使われる=円売り圧力
ただし、現在金利差が少ないため積極的に他国に投資が起こりにくい=円売り圧力が小さい
◯チャートもファンダメンタル分析
重要なポイントが意識される=短期投機筋がメインの相場
重要なポイントをスルー=中長期筋がメインの相場
◯円=円実効レート要因でドル円が動いている時は日経平均と連動性が高い
逆に米ドル要因でドル円が動いている時は日経平均と連動しない
◯祝日はドル円は下落しやすい?
実需は祝日でも円買いを実効する=円買い圧力
投機筋はわざわざ祝日にトレードしない=円売り圧力少ない
よって円高になりやすいのでは?
◯ドル高の流れになるためには?
経常収支状況をまずは理解
各国の経常収支順位
1位中国
2位日本
3位スイス
ノルウェー
スウェーデン
韓国
↑黒字
↓赤字
オーストラリア
ブラジル
ユーロ
カナダ
イギリス
最下位アメリカ(圧倒的赤字)
◯円安になるには1.5%以上のリスクプレミアムが必要
現状の米と日本の経常収支の関係で円安に動くにはドル買い圧力が大きく働く必要がある。
過去のデータから見ると、150bp(1.5%)より下で推移している時は常に円高
=150bp以下のリスクプレミアムでは投資家はリスクを取りに行かない
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